調剤薬局の将来構想4|医療モールを開発する

医療モールを開発する

将来構想4

将来構想を描く上で、多店舗展開しようとしても、良い立地条件の物件を見つけることは、非常に困難になっています。この問題を解決するための有効な方法が医療モール開発です。自ら医療モールを開発して、医療機関を集めるのです。

調剤薬局が医療モール開発をすると、医療機関との関係強化が図れて、処方箋が期待できることはもちろん、医療機関との情報交流による薬剤師の能力アップが 可能になります。さらに医療モールにあるという信頼感から、医療モールの医療機関だけではなく、広く面分業の処方箋も獲得することが可能です。

医療モール開発の調剤薬局としてのメリット

・医療モール内の医療機関からの処方箋が期待できる
・複数の診療科目を受けて、薬剤師の能力向上が実現する
・何か問題が生じたときに、すぐに医療機関に相談できる
・医療モールの知名度を活用してPR活動がしやすい
・医療モール内の信頼性から面分業の処方箋も獲得できる
・かかりつけ薬局に指名されて、患者の固定化を図りやすい
・・・etc.

医療モール開発には専門のノウハウが求められます

医療モール開発は、調剤薬局にとって大きなメリットがありますが、実際に医療モールを開発するためには、乗り越えなければならない壁があります。 まず、医療モールに適した物件開発です。

当社にも医療モールをやりたいと いうオーナー様からのご相談がありますが、既存物件が必ずしも医療モールに適しているとは言い難い物件も多いのが現実です。医療モールを成功させ るためには、まず適切な物件を確保する必要があります。

医療モールに入居するドクターを集めるのは、とても難しい仕事となってい ます。5~6科目のクリニックを入居させたいと思っても、1科目か2科目 のドクターを集めるのが精いっぱいであり、それ以上はなかなか集まらないというケースも多く見受けられます。

ドクターが確保できなければ、医療モ ール経営を軌道に乗せることはできません。さらに医療モールを開設した後の運営方法が重要です。初期の頃のように、医療モールを立ち上げさえすれば、もの珍しさから患者様が集まるという時代は終焉を迎えています。

医療モールに入居しているドクター間の連携を深めて、いかに患者様を集客して、それらの患者様をいかに固定化するかは、運営ノウハウにかかっています。医療モールを開設した後の運営を工夫する必要があります。

ポイント

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