調剤薬局の経営課題3|経費の改善

経費の改善

経営改善3

売上高から売上原価を引いたものが粗利益であり、そこから販売費および 一般管理費を引いたものが営業利益です。この構造は調剤薬局であっても変わりません。したがって、いくら売上高を向上しても、経費が増大すると 営業利益は減少してしまいます。

経費の削減は重要な経営課題です。経費は少しでも甘くすると、すぐに膨大化する傾向があります。経費は厳しくチェックして、ムダな経費は一切省くという強い気持ちで臨むことが大切です。

なぜ経費が高騰するのか

調剤薬局は、支払サイトが長く、手元資金にゆとりがあるので、経費に関して甘くなりがちです。また、経費の中の最大の要素は人件費ですが、薬剤師を雇用するためには、高い給与を支払う必要があり、どうしても高コスト体質になってしまいます。

そのうち手を打たなければと思いながら、薬剤師に辞められたら困るという意識も働き、スタッフに対して強く言えないまま、ずるずると時間を経過してしまったというのが実態ではないでしょうか。

どのように改善したらよいのでしょうか

経費の改善に決定打はありません。全員の経費削減に対する強い意識と、小さな削減をコツコツと積み重ねることです。まず、大切なことはスタッフに対して、できる限り経営状況を公開して、ミーティングを開催することです。

経営者が 1人で悩んでいても、何も解決しないからです。スタッフにも経営に参画してもらって、全員で経費削減や経営改善の方法を考えてもらうことが大切です。 当社のような外部のコンサルタントに参加してもらうと運営しやすくなり、 効果が高まります。

ポイント

経営改善4「スタッフ問題の改善」もご覧ください。

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経営課題
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