調剤薬局の経営課題2|売上高の改善

売上高の改善

経営改善2

調剤薬局は、薬価が決められているために、他の業種のように価格競争で売上を伸ばすということはありません。逆にいえば、価格の高低で顧客を取られるということもないのです。他の業態から見たら、とてもうらやましいと思います。

それにもかかわらず、売上高が減少するというのは、外に問題があるのではなく、自らの中に問題があると考えるべきです。立地条件など根本的な問題があれば、移転などの抜本的な改善をすすることが必要です。もしそうでなければ、ソフト面の改善が必要です。

なぜ売上高が減少したのか

一般に、売上高は客単価×客数で決まります。調剤薬局における売上高は 処方箋1枚当たりの単価×処方箋枚数ということになります。単価に関しては 薬価引下げを別にすると、どのような科目の医療機関から処方箋を受けるかが最大の要因です。

これはこれで対策を打たなければなりませんが、当面の問題として、最も重要な課題は、客数すなわち患者様の数を増やすことです。

どのように改善したらよいのでしょうか

患者様の数を増やすための方法は、2つです。1つは新規の患者様の獲得をすることです。これを実現するためには、広告宣伝やPR活動が必要です。そして、さらに重要なのは、リピート客を増やして固定化することです。

売上高が減少する薬局は、往々にして、患者様のためと誤解しながら、自己満足の対応に終始していることが多いのです。これではいけません。 患者様が調剤薬局に対して何を望んでいるかを正確に把握して、それにできる限りの対応をすることが大切です。

ポイント

調剤薬局の経営改善3「経費の改善」もご覧ください。

経営改善3
調剤薬局の経営課題3|経費の改善

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