患者様と同じ言葉を繰り返しましょう
患者様と話すスピードや声の大きさ声の高さ、言葉遣い、 仕草や身振り、手振りなどを合わせることを心理学で、 ペーシングと言うと説明しました。
同じことを会話の内容、すなわち言葉に関しても実施す ると、患者様からあなたに対する好感度は、さらに高ま るはずです。実際にどうやるのか、ご説明しましょう。 例えば、患者様が「最近、夜よく眠れないのよ」と言っ たら、あたなも「そうですか。最近よく眠れないのです か」と、同じ言葉を返します。簡単ですよね。
この方法は、オウム返し法と言います。自分の言った言 葉を繰り返してもらうと、安心感が高まるのです。ただ し、これもやり過ぎると、馬鹿にされているように感じ ますから、適度に活用して下さい。
患者様には、はっきり分かりやすく伝えましょう
患者様の話にしっかり耳を傾けて、どんな状況で、何に困 っていて、何が知りたいのかを理解したら、今度は患者様 に必要な情報を、お伝えします。ここで大切なことは、相 手に合わせて、できるだけポイントを絞って、優先順位を つけてお伝えすることです。
患者様にお伝えしたいことは、たくさんあると思いますが、 一度に続けて、あれもこれもお話ししても、理解できない でしょう。一人ひとり、ご要望も理解度も異なるのですか ら、相手の気持ちや理解度をよく考えて、話す内容を整理 してお伝えすることが大切です。
説明は、患者様一人ひとりの状況に合わせて行うこと。で きるだけ、言葉を短く区切って、一つ話したら、理解できた か、確認を取ること。重要なことが伝わるように、重要性の 低いことは、最小限に抑えることなどがポイントです。